第13回となる今回は“Towards Quality of Cancer Care”をメインテーマとし、多数の学術講演、一般演題の発表が行われた(図1)。同時に、今回は、“がん看護”“緩和ケア”、また“がんのリハビリテーション”という3つのセミナーが平行して開催されたことも大きな特徴である。参加者は、これまで中心となってきた医師のほかに、看護婦、ソーシャルワーカー、心理学者、宗教家そしてボランティアなど、総勢1,200人余りであった。日本からは、学術会議に大学病院や公立病院などに所属するがんの専門医が参加されていた。私は“緩和ケア”のコースに出席したが、このセミナーへの日本人の参加は私一人であった。